注意事項
- 本人、指示、ラベル、ボトルの種類を照合
- セット数、規定量、抗菌薬投与時刻を確認
- 緊急の抗菌薬投与を採取のために大きく遅らせない
- アレルギー、失神歴、出血傾向、避ける部位を確認
- 栓と皮膚を指定どおり消毒し、完全に乾燥
- 消毒後の穿刺部位へ触れない。触れたら再消毒
- 通常は既存の静脈カテーテルから採取しない
- 採取量不足と過量注入を避ける
目的
汚染を抑え、患者の状態を正しく反映する検体を提出することが前提。
観察項目
必要物品
ボトル、規定量、消毒薬、採血器具は施設と製品で異なる。採用製品の取扱説明書と検査部門の指示を確認する。
末梢静脈から採取する手順
- 指示・患者・ボトルを確認
本人、セット数、種類、規定量、期限、採取部位、抗菌薬投与時刻を照合。
- 栓と皮膚を消毒
指定の方法と接触時間を守り、完全に乾かす。乾燥後は触れない。
- 末梢静脈へ穿刺
避ける部位を除外し、消毒面へ触れずに穿刺。再触診したら再消毒。
- 規定量を採取
ボトルを立てて目盛りを確認。翼状針では一般に好気用から嫌気用の順。
- 別部位から第2セット
第1セットとは別の末梢静脈穿刺部位から採取する。
- 止血・表示・搬送
抜針後を再観察。採取源と時刻を記録し、検査部門の手順で速やかに搬送。
翼状針以外の採取順、保管・搬送条件は、採用製品と検査部門の手順を優先する。
関連知識
セット数と採血量
1セットは「1本」ではない。成人では通常、1回の穿刺で好気用+嫌気用を採る。
CDCの成人向け標準は2~4セット、少なくとも2セット。目標量は1セット合計20~30mL。
小児へ成人量を適用しない。実際の本数と量は採用ボトル・検査部門を優先。採取のタイミング
可能なら抗菌薬投与前。2セットは別部位から続けて採取できる。
採取のために緊急治療を大きく遅らせない。投与中は最終・次回投与時刻を共有。
コンタミネーション
皮膚常在菌などが混入し、真の菌血症ではないのに陽性になること。
消毒不足、乾燥前の穿刺、消毒後の再触診を避ける。菌名だけで汚染と決めない。
カテーテル感染を疑うとき
末梢血とカテーテル血を同時採取することがある。
採取源とルーメンを明記。陽性化時間差などを患者所見と合わせて判断する。
陽性報告を受けたら
報告を復唱し、患者を再評価して速やかに共有。
患者、採取源、陽性ボトル、菌情報を確認。指示、対応、時刻、共有先を記録する。
出典
- CDC「Collect Adult Blood Culture Sets」
- CDC「Blood Culture Contamination: An Overview」
- WHO「Guidelines on drawing blood: best practices in phlebotomy」
- SCCM/IDSA「Guidelines for Evaluating New Fever in Adult Patients in the ICU」
- IDSA/ACEP「Early Care of Adults With Suspected Sepsis」
- BD「BACTEC Blood Culture Collection Instructions」
- bioMérieux「Blood Culture Collection: Winged Set」